【2024年7月】尼崎市 土地売却相場・動向レポート
2024年7月更新版の、尼崎市の土地売却相場の最新動向ついてまとめたページです。
1.尼崎市 6月の売却相場・動向の概要
尼崎市における、6月度の土地売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
2024年6月まとめ | |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場(仲介) | 4,162万円 |
売却相場(買取) | 2,913万円 |
価格動向 | 約6.9%上昇(前月比) |
売りやすい立地・条件 | 駅徒歩15分圏内の150㎡以下の土地 |
2.尼崎市 ここ半年の売却相場推移と6月の売却相場の分析
結論、売り時です。
2月からの上昇トレンドが続いており、6月は平均売却価格がここ半年間の最高値を記録しました。
2-1.尼崎市で取引された土地のここ半年の売却(価格)相場推移の分析
ここ半年間の平均売却価格は右肩上がりとなっています。
一方で㎡単価は、4月だけ下落しているのが目立ちます。
下落要因として4月は「立地」よりも面積が広く購入しやすい価格帯の土地を選ぶ方が多かったことが挙げられます。
しかし、5月の㎡単価は上昇に転じ回復しました。
6月の㎡単価は5月に比べ、やや変動はありますが大きな値崩れはなく、安定した状態を保っています。
2-2.尼崎市で取引された土地の6月の売却(価格)相場の分析
6月に取引された土地の「売却価格」、「㎡単価」、「土地面積」といった主要な指標の平均値を3月と比較してみると、以下の通りです。
比較軸 | 6月 | 3月 | 差 |
---|---|---|---|
売却価格 | 4,162万円 | 3,361万円 | 801万円(23.8%増) |
㎡単価 | 30.10万円 | 28.44万円 | 1.66万円(5.8%増) |
土地面積 | 138.30㎡ | 118.18㎡ | 20.12㎡(17.0%増) |
6月と3月を比較すると全ての項目で変動しており、中でも6月の「売却価格」「土地面積」は上昇しています。
3月の傾向として比較的コンパクトな土地を中心に取引されていましたが、6月は「面積が広い」土地に需要がありました。
広い土地の需要が高くなったことに起因し、6月の平均売却価格も3月から約800万円上昇しています。
6月と3月を見ると、狭い土地から広い土地まで幅広い条件の土地に需要があり、尼崎市の土地は現在も売れやすい状態が続いています。
3.尼崎市 「売りやすい土地の立地・条件」推移の分析
ここ最近に尼崎市で取引された土地の「立地・条件」について分析して解説します。
尼崎市で「売りやすい土地の立地・条件」のポイントは以下の3つです。
- 立花/武庫之荘駅から駅徒歩12~13分の土地が売れています。
- 6月は140㎡前後で立花駅徒歩15分圏内の土地取引が多く見られます。
- 南武庫之荘周辺で土地をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.尼崎市で売りやすい土地の立地・条件の推移分析
ここ半年と前の半年間と比べると、土地面積がやや狭くなっていますが、全体的に大きな変動はありません。
最寄り駅はここ半年で「立花駅」周辺の取引が活発になりました。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
12.8分 | 13.2分 | -0.41分 |
面積 (平均) |
128.37㎡ | 137.14㎡ | -8.77㎡(6.4%減) |
㎡単価 (平均) |
27.01万円 | 29.87万円 | -2.86万円(9.6%減) |
最寄駅 | 立花/武庫之荘 | 武庫之荘/園田 | - |
参照:不動産情報ライブラリ
参照:レインズ
3-2.尼崎市で6月に取引された土地の立地・条件の動向を解説
弊社が把握している、尼崎市内で取引された土地6件の立地・条件を分析すると、6月は4,000万円台前半で面積が150㎡以下、駅徒歩15分圏内に位置する土地が人気でした。
閑静な住宅街で、駅から近めの土地に買い手が多く存在することが予想されます。
中でも、立花駅周辺の地域は需要が高まっています。
最寄り駅 | |
---|---|
立花駅周辺 | 3件 |
武庫之荘駅周辺 | 2件 |
園田駅周辺 | 1件 |
土地面積 | |
---|---|
100㎡~200㎡ | 4件 |
200㎡以上 | 2件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 2件 |
15分圏内 | 3件 |
15分圏外 | 1件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 1件 |
~4,000万円 | 2件 |
~5,000万円 | 3件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 4件 |
~6ヵ月 | 2件 |
3-3.尼崎市で土地をお探しのお客様の事例
南武庫之荘周辺で土地をお探しのお客様の中から1つの事例をご紹介します。
実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 4,000万程度 |
---|---|
地域 | 南武庫之荘周辺 |
土地面積 | 150㎡程度 |
土地の状態 | 更地 |
駅徒歩 | 武庫之荘駅徒歩15分圏内 |
南武庫之荘周辺は水堂小学校や南武庫之荘中学校があり、お子様のいるご家庭にとって住みやすい地域です。
他にも、北図書館や大井戸公園といった公共施設があり、子供からお年寄りまで幅広い年代の方が過ごしやすいエリアとなっています。
近辺にはフレスコ立花店やマルハチ立花店といったいくつかのスーパーマーケットも集まっているのでお買い物にも困ることはありません。
尼崎市は「出産・子育て給付金」や「出産育児一時金」など手厚い子育て支援策が整備されており、保育施設等の待機児童の解消に向けた取り組みも積極的に行っています。実際に、令和6年の待機児童数は11人で令和5年度の48人から37人減っているという結果が出ています。
以上のことから尼崎市は子育てのしやすい環境が整った土地です。
また、住宅地も地価の上昇が続いていることもあり、今後もファミリーを中心とした継続的な土地需要から売却しやすい状況といえるでしょう。
参考:尼崎市役所「妊娠・出産」
参考:尼崎市役所「令和6年4月尼崎市待機児童について」
参考:兵庫県庁|まちづくり部都市計画課「兵庫県の地価動向」
4.尼崎市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- 土地需要の高い立花・武庫之荘・園田地区は、「尼崎市都市計画マスタープラン」からも今後の街づくりにおける重要拠点であることが窺え、継続的な土地需要が予想されます。
- 尼崎市の住宅地の地価は、ここ10年間で令和2年を除きゆるやかながら上昇傾向にあります。
- 2025年開催予定の大阪万博において、開催地の「夢洲」へのアクセスの良さから地価の上昇が期待されます。
尼崎市は世帯数・転入数ともに増加しているうえ、待機児童対策など様々な子育て支援にも積極的なことから、ファミリー層に向けた住宅用の土地売却の機会は今後も十分に見込めると考えられます。
参考:尼崎市役所「尼崎市都市計画マスタープラン」
参考:兵庫県庁|まちづくり部都市計画課「兵庫県の地価動向」
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。