【2024年版】尼崎市 不動産売却相場動向と今後の需要予測 総合
2024年度版の尼崎市の一戸建て(空き家)・マンション・土地それぞれの売却相場動向と、今後の不動産需要予測についてまとめたページです。
1. 尼崎市 一戸建て売却の2022年から現在までの売却動向と2024年の予測
2022年~2024年6月の一戸建て(空き家)売却価格相場・動向の推移と、2022年と2023年に売れた一戸建ての立地・条件から2024年の需要を予測しました。
尼崎市 一戸建て売却(価格)相場推移
年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
仲介 | 2,850万円 | 2,890万円 |
買取 | 1,995万円 | 2,023万円 |
2022年から価格相場は上昇を続けており、月毎で変動はあるものの戸建て需要が高い状況が続いています。
尼崎市 売れた一戸建ての立地・条件
尼崎市で売れた一戸建ての立地・条件を、年次で比較します。
立地・条件 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
駅徒歩(平均) | 12.8分 | 13.3分 |
土地面積(平均) | 88.18㎡ | 89.05㎡ |
建物面積(平均) | 100.32㎡ | 101.06㎡ |
価格(平均) | 2,850万円 | 2,890万円 |
築年数(平均) | 築21.5年 | 築24.0年 |
最寄駅 | 立花/園田 | 武庫之荘/立花 |
参照:不動産情報ライブラリ
参照:レインズ
2022年と2023年で売れた一戸建ての立地・条件に大きな変化はありませんが、価格が上昇しています。
特に、武庫之荘駅や立花駅の駅徒歩15分以内の物件が売れました。
2024年度の推移予測
尼崎市は大阪・京都・奈良方面へアクセスがしやすく、「穴場だと思う街(駅)ランキング」や「住みたい自治体ランキング」などで上位に入っており、働き世代・子育て世代からの一戸建てに対する需要が強く、相場が上昇しています。
さらに、再開発による駅前ブランディングを民官一体となり進める協定を締結したこともあり、注目を集めています。
2024年度の動向としては、働き世代・子育て世代からの一戸建てに対する需要が続き、相場が徐々に上昇し続けると見込んでいます。
一戸建て売却相場レポート一覧
2. 尼崎市 マンション売却の2022年から現在までの売却動向と2024年の予測
2022年~2024年6月のマンション売却価格相場・動向の推移と、2022年と2023年に売れたマンションの立地・条件から2024年の需要を予測しました。
尼崎市 マンションの売却(価格)相場推移
年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
仲介 | 2,499万円 | 2,662万円 |
買取 | 1,749万円 | 1,863万円 |
2022年から価格相場は上昇を続けており、月毎で変動はあるもののマンション需要が高い状況が続いています。
尼崎市 売れたマンションの立地・条件
尼崎市で売れたマンションの立地・条件を、年次で比較します。
立地・条件 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
駅徒歩(平均) | 8.3分 | 9.0分 |
専有面積(平均) | 67.17㎡ | 67.15㎡ |
価格(平均) | 2,499万円 | 2,662万円 |
㎡単価(平均) | 37.20万円 | 39.65万円 |
築年数(平均) | 築26.1年 | 築25.2年 |
最寄駅 | 尼崎(JR)/武庫之荘/尼崎(阪神) | 塚口(JR)/武庫之荘 |
参照:不動産情報ライブラリ
参照:レインズ
2022年と2023年で売れる立地・条件に大きな変化はありません。
駅徒歩10分以内で2,000万円台の物件が人気です。「塚口(JR)駅・武庫之荘駅」周辺が注目されています。
2024年度の推移予測
大阪市内へのアクセスが良く、通勤・通学に便利な事に加え、ここ最近の駅前再開発によるブランド力向上で、積極的に尼崎に住みたいという若い世代や働き世代のファミリー層が多くなっています。
こういった背景により、2,000万円台で駅徒歩10分圏内の3LDKの安めのマンションの需要が高くなっています。
2024年度の動向としては、上記の傾向が中長期的に続き、尼崎市のマンション売却価格は少しずつ上昇していくと予測しています。
マンション売却相場レポート一覧
3. 尼崎市 土地売却の2022年から現在までの売却動向と2024年の予測
2022年~2024年6月の土地売却価格相場・動向の推移と、2022年と2023年に売れた土地の立地・条件から2024年の需要を予測しました。
尼崎市 土地の売却(価格)相場推移
年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
仲介 | 3,892万円 | 4,096万円 |
買取 | 2,724万円 | 2,867万円 |
2022年から価格相場は上昇を続けており、月毎で変動はあるものの土地取引の活発な状況が続いています。
尼崎市 売れた土地の立地・条件
尼崎市で売れた土地の立地・条件を、年次で比較します。
立地・条件 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
駅徒歩(平均) | 13.2分 | 12.0分 |
広さ(平均) | 141.75㎡ | 140.13㎡ |
価格(平均) | 3,892万円 | 4,096万円 |
㎡単価(平均) | 27.57万円 | 29.18万円 |
最寄駅 | 武庫之荘/立花 | 立花/武庫之荘 |
参照:不動産情報ライブラリ
参照:レインズ
2022年と2023年で売れる立地・条件に大きな変化はないものの、価格は上昇しています。
武庫之荘駅や立花駅の駅徒歩15分以内の物件が売れています。
2024年度の推移予測
大阪市内へのアクセスが良く、通勤・通学に便利な事に加え、ここ最近の駅前再開発によるブランド力向上で積極的に尼崎に住みたいという若い世代や働き世代のファミリー層が多く、一戸建てやマンション需要が高まっています。そういった背景から、土地価格も上昇しています。
2024年度の動向としては、土地価格は引き続き少しづつ上昇し、さらに活発な取引が行われ続けると予測しています。
特に、再開発予定地域や新しい商業施設が建設された阪神尼崎駅周辺や塚口駅周辺の土地取引の強い引き合いが続くと見込んでいます。
土地売却相場レポート一覧
4. 尼崎市 不動産売却相場の将来予測
市の成り立ちやこれまでの人口推移、地域別推移等から、これからの不動産売却相場を市場全体、一戸建て、マンション、土地ごとに予測しています。
市の成り立ち
明治7年(1874年)には官設鉄道が大阪・神戸間に開通し、現JR尼崎駅である神崎ステーションも開設されました。
続いて明治24年には尼崎・伊丹間を結ぶ川辺馬車鉄道が開通し、のちに摂津鉄道・阪鶴鉄道を経て、現在のJR宝塚線となりました。さらに明治38年には阪神電気鉄道本線、大正9年(1920)には阪神急行電鉄(阪急電鉄)神戸線・伊丹支線、昭和元年(1926)には阪神国道(国道2号線)が開通するなど、交通網が次々と整えられていきました。
昭和期に入ると、阪神沿線に加えて東海道線や阪急沿線にも、新たな住宅地開発が始まりました。
過去10年の推移
・「人口推移」について
昭和45年(1970年)以降減少し、総人口は長期にわたって減少が続いており、ピーク人口だった55万人から平成22(2010)年には45.4万人と、10万人減少しています。
全国と同様高齢化が進んでおり、平成12年(2000年)までは70%以上であった生産年齢人口の比率も平成22年(2010年)には64%まで低下し、高齢者の比率は急速な勢いで増加しています。
・「地域別の推移」について
中央地区の人口減少は歯止めがかかりつつありますが、昭和 45年(1970年)までに人口がピークを迎え、その後減少が続きました。大庄地区は過去15年で1万人減少するなど、地区によっては人口減少の幅が大きくなっています。
南部では戦後の高度経済成長期に毎年1万人程度の人口が流入し、その後、急減しました。当時の流入人口は若年層が中心であったことから、現在、その年代の人達が一斉に高齢化を迎えています。
北部は戦前から阪急沿線を中心とした住宅開発が進められたことに伴い、昭和50年(1975年)頃まで人口が急増し、その後も緩やかに増加していましたが、平成の初めに減少に転じました。
・「転入・転出」について
平成25年(2013年)の転入・転出の状況を見ると、20歳代前半が大幅に転入超過になっているのに対して、0~4歳と30歳代が大幅に転出超過になっており、いわゆる「子育て世帯」が西宮市や伊丹市などの近隣市に対して大幅に転出超過になってます。
30代前半の大幅な転出超過は近年緩和されつつありますが、子育て世帯の転出超過はの長年の課題です。
これからの不動産売却相場の予測
将来の不動産売却相場の推移を予測することは難しく、以下はあくまで推測ですのでご了承ください。
・「市場全体」について
兵庫県で1番の人口密度で賑わう尼崎市ですが、近年は人口減少と出生率の低下というマクロ環境の変化が続いています。
市内の一部地域では物件の供給過多となる可能性がある一方で、交通の利便性や新駅設置などのインフラ整備により需要が高まるエリアも存在します。
将来的な売却相場動向は不透明で、地域によって細かく検討が必要といえます。
・「一戸建て」について
一戸建ては引き続き需要が見込まれています。
特に阪神尼崎駅周辺、武庫之荘周辺、阪急塚口駅周辺では、その便利なロケーションにより、価格は一定の支持を受けると予想されます。
しかしながら、人口減少と出生率の低下から、将来的には供給過剰となり、将来的には売却相場が下落する可能性があるため、早めの売却を検討した方が良い場合もあります。
・「マンション」について
マンションも一戸建てと同じく、便利なロケーションに位置する物件は引き続き需要があります。
また同様に、長期的な視点では供給過剰となり、将来的には相場が下がる可能性があります。
・「土地」について
土地についても同様の動向が見られます。一戸建てと同様に、阪神尼崎駅周辺、武庫之荘周辺、阪急塚口駅周辺は、便利なロケーションにより需要が見込まれます。
しかし、やはり他の不動産と同様に、地域によっては相場下落のリスクがあります。
参照:尼崎市教育委員会事務局 社会教育部 歴史博物館
参照:尼崎市役所 総合政策局 政策部 都市政策課「尼崎版総合戦略」および「尼崎市人口ビジョン」
※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。
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