【2023年10月】尼崎市 マンション売却相場・動向レポート

2-1.尼崎市で取引されたマンションのここ半年の売却（価格）相場推移の分析

ここ半年の売却（価格）相場・㎡単価の推移について月単位のグラフで整理しました。

9月は半年前に比べて価格が約19.4%下落、先月比で約13.4%下降しました。

9月の取引価格が下落した理由は、ここ半年の中で最も「面積が狭く、駅から離れており、築古な」物件が取引されていたためです。よって物件条件が変化した結果の下落であり、マンション需要減退による売却価格ではありません。

月ごとの細かい動向の理由ですが

（4月～9月の平均値を基準にしています）
【直近半年間の売却価格より上昇】4月、6月、8月
4月：駅近で、築年数も浅かった
6月：駅近で、多くの取引が行われた
8月：駅近で、面積が広く、築年数も浅い物件が多かった

【直近半年間の売却価格より下落】5月、7月、9月
5月：駅から距離があり、取引件数が少なかった
7月：面積は広かったが、少し駅から距離があり、築古だった
9月：駅から距離があり、面積が狭く、築古だった

という結果でした。

上記のように取引されるマンションの条件によって市場価格は多少の変動が起こりますが、むしろ幅広い条件のマンションが活発に取引されていることが分かります。

尼崎市は通勤通学がある若い世代やファミリー層からの人気は根強く、引き続き多様なニーズがあると見込めます。

2-2.尼崎市で取引されたマンションの9月の売却（価格）相場の分析

3ヵ月前と比較して平均売却価格は約16.9%下降しています。

9月と6月の売却価格、㎡単価、専有面積、築年数は下記の通りです。

9月と6月を比較すると、「㎡単価」や「専有面積」「築年数」の3件全てに動きがみられ、売却価格が下落しています。

これは、「駅から多少距離（≒㎡単価が安い）」があっても、幼稚園が近い等の「立地条件」を重視されるお客様が増えてきた結果、「駅から多少距離があり、小さくて古いマンション」も売れる様になった事を示しています。
これまでは売りづらいと思われていた物件であっても、教育施設や遊び場等が近くにあればよい値段で売却できる可能性があります。

3-1.尼崎市で売りやすいマンションの立地・条件の推移分析

尼崎市のデータから売れ筋のマンションの立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、ここ1年間の動向の推移を分かりやすくまとめました。

参照：国土交通省 土地総合情報システム
参照：レインズ

3-2.尼崎市で9月に取引されたマンションの立地・条件の動向を解説

次に、より詳細なデータを解説します。
60㎡程度の3LDKで、価格が3,000万円以下、駅徒歩は15分圏内に位置する物件が人気でした。注目が高いエリアは、JR尼崎駅と武庫之荘駅付近です。

9月の取引が多かったJR尼崎駅と武庫之荘駅は、駅近で買い物がしやすいという面に加えて、周辺地域に小学校や中学校が多いことも人気の理由だと考えています。
よって駅から多少距離があったとしても、遊び場や教育施設に近ければ売れやすい傾向です。

3-3.尼崎市でマンションをお探しのお客様の事例

尼崎市でマンションをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。