【2023年5月】伊丹市 一戸建て(空き家)売却相場・動向レポート
2023年5月更新版の、伊丹市の一戸建て売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.伊丹市 4月の売却相場・動向の概要
伊丹市における、4月度の一戸建て(空き家)売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年4月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場 (仲介) |
2,903万円 |
売却相場 (買取) |
2,032万円 |
価格動向 | 約10.2%上昇 |
取引件数 | 8件 |
売れやすい特徴 | 駅から徒歩15分圏内で100㎡前後 |
2.伊丹市 売却価格と売りやすい立地・条件の推移の分析
伊丹市の一戸建て(空き家)売却価格相場・動向の全体感の推移を分析してみました。
伊丹市では様々な立地・条件、価格の一戸建てが偏りなく売れているので、月単位で見ると平均売却価格に差がつきやすく、売却価格相場の変動が激しいように見えますが、これはどのような一戸建てでも一定売れていることの裏返しです。この傾向は今でも続いていて、どのような一戸建てでも一定の需要がある、売れやすい時期と言えます。
また、売れやすい一戸建ての立地条件も特段大きな変化はなく、安定した状況です。
2-1.伊丹市で取引された一戸建て(空き家)のここ半年の売却(販売)価格相場推移の分析
ここ半年の売却(販売)価格相場の推移について月単位のグラフで整理しました。半年前に比べて価格が約1.9%下降、先月比で約10.1%上昇しています。
1月の上昇は、一件当たりの売却価格が比較的高額な物件が中心に取引されたことが理由と考えられます。
また、伊丹市は通常、土地面積が100㎡を超える戸建ての人気が高い傾向にありますが、2月、3月はそこに満たない面積の戸建てが中心に取引されたため、一件当たりの売却価格が低くなり、売却価格相場が落ち込みました。
4月になると人気の100㎡を超える物件が成約されだしたため、再び売却価格が回復しています。
このことから、どのような一戸建てでも一定の需要があることが分かります。
2-2.伊丹市で売りやすい一戸建て(空き家)の立地・条件の推移の分析
伊丹市のデータから売れ筋の一戸建て(空き家)の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、動向の推移をまとめました。
若干変動があるものの、状況に特に大きな変化はないと言えます。
特に4月は、駅から徒歩15分圏内で100㎡前後の戸建てに需要がありました。
また、このデータには出ていないのですが、「築年数」「駅徒歩」といった条件に関わらず幅広く売れているのも伊丹市の特徴です。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
12.2分 | 13.9分 | -1.77分 |
広さ (平均) |
97.03㎡ | 97.22㎡ | -0.19㎡(-0.2%) |
最寄駅 | 伊丹(阪急)/稲野 | 伊丹(阪急)/新伊丹 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3.伊丹市 4月の売却相場・動向の解説
ここでは、4月の一戸建て(空き家)売却相場・動向を解説します。
以下3つのポイントを軸に、4月の一戸建て売却相場・動向について解説します。
- 先月比で成約件数は約1.3%上昇、売却価格は約10.2%上昇。
- 「伊丹・新伊丹駅周辺」の物件取引が活発です。
- 昆陽、千僧で4LDKの物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.成約件数・売却価格の動向を解説
先月と比べ、一戸建ての成約件数は約1.3%上昇、平均売却価格は約10.2%上昇しています。
成約件数はほぼ横這いですが、2月、3月よりは少し広めの物件が取引された結果、平均売却価格が上昇しています。
ここ半年間を通してみると、100㎡を少し超える位の広さの物件を中心に、それより広いもの・狭いもの問わず幅広く取引されているので、売り易い時期が続いていると私たちは判断しています。
また伊丹市は、大阪都市部に至近ながら「昆陽池公園」に代表される緑地も多い等、恵まれた居住環境を誇り、近年では子育て支援に力を入れて「待機児童数0」を5年連続で達成する等、定住者の86%が「住みやすい」と答える人気の地域です。
それもあって、最近では子育て層・若年層の流入も増加する等して一戸建て需要が継続的にあるので、長期的に見ても相場は堅調に推移すると考えられます。
また、市内での移動に「自転車」や「バス」を使う住民の割合が非常に多い地域として知られていて、結果、「駅徒歩20分」といった他地域では敬遠されがちな物件でも、需要があるケースが多いです。
3-2.取引された一戸建て(空き家)の立地・条件の動向を解説
弊社が把握している、伊丹市内で取引された一戸建て(空き家)の立地・条件を分析すると、「伊丹・新伊丹駅」を最寄りとする100㎡程度で3,000万円以内の価格帯が人気でした。
駅徒歩は短い方が高値が付きやすいですが、伊丹市は基本的に自動車・バス利用の住人が多いため、駅から遠い物件であっても「自動車が出しやすい」「バス停が近い」というメリットがあれば価格は大きく下がらない傾向です。
最寄り駅 | |
---|---|
伊丹駅周辺 | 3件 |
新伊丹駅周辺 | 3件 |
稲野駅周辺 | 2件 |
間取り | |
---|---|
3LDK以下 | 5件 |
4LDK以上 | 3件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 4件 |
15分圏内 | 4件 |
建物面積 | |
---|---|
80㎡未満 | 2件 |
80㎡以上 | 6件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 5件 |
~4,000万円 | 3件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月以内 | 4件 |
~6ヵ月以内 | 4件 |
3-3.伊丹市で一戸建て(空き家)をお探しのお客様の事例
伊丹市で中古一戸建てをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,800万円まで |
---|---|
築年 | 25年以内 |
地域 | 昆陽、千僧 |
間取り | 4LDK |
駅徒歩 | 伊丹駅から徒歩20分圏内 |
お客様情報:マンションから一戸建てへの住み替えを考えているお客様です。お車1台ご所有の為、カースペースをご希望で、伊丹駅から20分圏内の物件をお探しです。
昆陽・千僧付近は閑静な環境が子育て世代を中心に人気となっています。最寄り駅である阪急伊丹駅までであっても場所によっては徒歩20分を超えますが、「学校が近い」「バス停が近い」といったメリットによって、駅徒歩のデメリットは解消可能な傾向です。
4.伊丹市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- 街自体の価値、子育て支援策が高く評価されており、相場を継続的に下支えすると思われます。
- 駅から多少遠くても、伊丹駅からバス利用ができる一戸建ての需要は続くでしょう。
- 阪急伊丹駅を最寄とする場所では、90㎡程度の狭めの一戸建ての引き合いもあります。
- 北河原の地価が上昇中です。今まで市内の他の場所と比べて環境が劣るとしてあまり注目されていませんでしたが、近年伊丹駅まで15分未満で行けることに加え、イオンモールも徒歩圏にある利便性が見直されています。
- 稲野駅、御願塚などは比較的購入を希望する人が多く、注目されやすいと考えられます。
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。