【2024年2月】伊丹市 一戸建て(空き家)売却相場・動向レポート
2024年2月更新版の、伊丹市の一戸建て売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.伊丹市 12月の売却相場・動向の概要
伊丹市における、12月度の一戸建て(空き家)売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年12月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場(仲介) | 2,319万円 |
売却相場(買取) | 1,623万円 |
価格動向 | 約-32.5%下落(前月比) |
取引件数 | 9件(-1件) |
売りやすい立地・条件 | 駅徒歩15分圏内の3LDK |
2.伊丹市 ここ半年の売却相場推移と12月の売却相場の分析
伊丹市の一戸建て(空き家)の相場・動向について、ここ半年間の推考分析と、12月の売却(価格)相場分析をします。
結論、現在は「売り時」です。
11月の売却価格がここ半年の最高値であったため、前月比でみると12月の価格下落が目立ちます。
しかし、様々な条件の一戸建てが引き続き売りやすい状態にあるため、現在は「売り時」と判断します。
2-1.伊丹市で取引された一戸建て(空き家)のここ半年の売却(価格)相場推移の分析
ここ半年の売却(価格)相場の推移について月単位のグラフで整理しました。
12月の平均売却価格は前月比-32.5%の下落となりました。
理由としては土地・建物面積が狭く、築古の物件が多く取引されたことが挙げられます。
なかでも、12月は2023年の中でも建物面積がもっとも狭く、築年数ももっとも古い数値です。立地条件や建物条件が悪くても、比較的購入しやすい物件が多く取引されました。
月ごとの相場動向の要因は以下になります。
(2023年7月~12月の平均値を基準としています)
【直近半年間の売却価格より上昇】
8月:土地面積が2023年で最も広い
9月:土地面積と建物面積が平均値よりも広かった
10月:築年数が2023年で最も新しい
11月:建物面積と2023年で最も広い
【直近半年間の売却価格より下落】
7月:土地・建物面積が狭く、築年数が古かった
12月:建物面積・築年数ともに2023年で最も条件悪い
特徴的なのは、伊丹市では様々な条件の中古一戸建てにニーズがあることです。
ここ半年の間に、土地面積は98.92㎡〜122.33㎡、建物面積は90.37㎡〜120.49㎡、築年数は14.09年〜32.07年と幅広い物件が取引されています。
取引される中古一戸建ての条件によって売却価格は変動しますが、12月の取引件数は直近半年間で2番目の多さを記録し、売却しやすい状態は続いています。
伊丹市の中古一戸建て需要は底堅く、引き続き「売り時」と判断できます。
2-2.伊丹市で取引された一戸建て(空き家)の12月の売却(価格)相場の分析
3か月前との比較では平均売却価格は約24.5%下落しています。
12月と9月の売却価格や土地面積、建物面積、築年数は下記の通りです。
比較軸 | 12月 | 9月 | 差 |
---|---|---|---|
売却価格 | 2,319万円 | 3,070万円 | -751万円 |
土地面積 | 101.10㎡ | 113.93㎡ | -12.83㎡(11.3%減) |
建物面積 | 90.17㎡ | 98.40㎡ | -8.23㎡(8.36%減) |
築年数 | 32.07年 | 29.00年 | 3.07年 |
12月は9月と比較して、土地面積・建物面積が狭い築古の一戸建てが多く取引されたため、売却価格が大きく下落しました。
理由としては、一戸建ての条件が悪くても購入しやすい価格帯の物件が多く求められたためであって、需要が後退したための売却価格の下落ではありません。
事実、伊丹市は人口も世帯数も増加しており、12月の取引件数はここ半年の間で2番目の多さでした。
12月の取引結果は、伊丹市には多様な中古一戸建てニーズが存在していることを現しています。
3.伊丹市 売りやすい一戸建て(空き家)の立地・条件の推移分析と12月の動向を解説
ここでは、伊丹市で取引された一戸建て(空き家)の立地・条件について分析し、ここ1年間の動向の推移と12月の動向について解説します。
伊丹市で売りやすい一戸建ての立地・条件のポイントは以下の3つです。
- 売りやすい立地・条件に大きな変化はなく、阪急伊丹駅/JR伊丹駅徒歩15分圏内で建物面積100㎡以下の一戸建てが売れています。
- 12月は「阪急伊丹駅周辺/3LDK以下/駅徒歩15分圏内」の物件が比較的多めに取引されました。
- 高台地域で3LDKの物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.伊丹市で売りやすい一戸建て(空き家)の立地・条件の推移の分析
伊丹市のデータから売れ筋の一戸建て(空き家)の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、ここ1年間の動向の推移を分かりやすくまとめました。
若干変動があるものの、売りやすい一戸建ての立地・条件に特に大きな変化はないといえます。
ここ半年では、阪急伊丹駅/JR伊丹駅徒歩15分圏内で建物面積が95㎡程度の一戸建てが売れています。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
12.2分 | 13.9分 | 1.77分 |
建物面積 (平均) |
97.53㎡ | 93.10㎡ | 4.43㎡(4.8%増) |
土地面積 (平均) |
109.38㎡ | 98.79㎡ | 10.59㎡(10.7%増) |
最寄駅 | 伊丹(阪急)/伊丹(JR) | 伊丹(阪急)/稲野 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3-2.伊丹市で12月に取引された一戸建て(空き家)の立地・条件の動向を解説
次により詳細なデータを解説します。
12月の取引件数は9件となり、駅徒歩15分圏内で売却価格が2,300万円程度、建物面積は90㎡程度、間取りは3LDKに需要が多く集まりました。阪急伊丹駅とJR伊丹駅の周辺が人気となり、6ヵ月以内で売却されています。
最寄り駅 | |
---|---|
阪急伊丹駅周辺 | 4件 |
JR伊丹駅周辺 | 3件 |
新伊丹駅周辺 | 1件 |
稲野駅周辺 | 1件 |
間取り | |
---|---|
3LDK以下 | 6件 |
4LDK以上 | 3件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 2件 |
15分圏内 | 5件 |
15分圏外 | 2件 |
建物面積 | |
---|---|
~80㎡ | 1件 |
~100㎡ | 6件 |
100㎡以上 | 2件 |
売却価格 | |
---|---|
~2,000万円 | 1件 |
~3,000万円 | 7件 |
~4,000万円 | 1件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月以内 | 2件 |
~6ヵ月以内 | 7件 |
3-3.伊丹市で一戸建て(空き家)をお探しのお客様の事例
伊丹市で中古一戸建てをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,000万円まで |
---|---|
築年 | 30年以内 |
地域 | 高台 |
間取り | 3LDK |
駅徒歩 | 阪急伊丹駅から20分圏内 |
お客様情報:お客様は阪急伊丹駅から徒歩20分以内で、土地面積が110㎡前後の中古一戸建てを希望されています。現在は東野地区周辺の賃貸住宅にお住みで、お子様が生まれたことをきっかけに、中古一戸建てをお探しです。
高台地域は駅から徒歩圏内に位置し、教育施設が充実しているエリアです。地域内もしくは近隣に白ゆり幼稚園や夢の森保育園、緑丘小学校、東中学校があり、働きながら子育てをするのに適した環境として人気があります。
また、少し足を延ばせば伊丹市公設市場で新鮮な野菜や魚介類を購入することもできるなど、住環境が整っています。
伊丹市は子育て支援の強化と教育環境の改善に積極的に取り組んでいる自治体です。
例えば、第2子の保育料の無償化、すべての小学校での「児童くらぶ」の実施、市立小学校の耐震化や冷暖房設備の整備など、伊丹市で安心して子育てできるよう様々な取り組みが行われています。
このような理由から、よりファミリー層からの住宅需要が高まることが予想されまので、15分圏外であってもバス停が近い、坂道が少なく自転車でも移動しやすい等の特徴があれば売れやすと考えています。
4.伊丹市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- 街自体の価値、子育て支援策が高く評価されており、相場を継続的に下支えすると予想できます。
- 駅から多少遠くても伊丹市のバス利用ができるエリアでは、一定の需要があります。
- 特に価格が3,000万円以下で、建物面積が100㎡程度の3LDKの物件に人気があります。
- 地域としては、阪急伊丹駅やJR伊丹駅周辺に注目が集まっています。
ただ駅近でなくとも、大きなショッピングセンターやスーパーマーケットが近くにある、等の利点があれば早期売却の期待も持てます。
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。