【2023年5月】伊丹市 土地売却相場・動向レポート
2023年5月更新版の、伊丹市の土地売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.伊丹市 土地売却相場・動向 概要
伊丹市における、4月度の土地売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年4月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場 (仲介) |
2,555万円 |
売却相場 (買取) |
1,788万円 |
価格動向 | 約16.9%上昇 |
売れやすい特徴 | 阪急伊丹駅、阪神新伊丹駅周辺の100㎡以上~200㎡以下の土地 |
2.伊丹市 土地売却価格相場・動向の推移 概要
伊丹市の土地売却価格相場・動向の全体感の推移を掴みやすい様に、わかりやすく表にまとめました。
伊丹市では様々な立地・条件、価格の土地が偏りなく売れているので、月単位で見ると平均売却価格に差がつきやすく、売却価格相場の変動が激しいように見えますが、これはどのような土地でも一定売れていることの裏返しです。この傾向は今でも続いていて、どのような土地でも一定の需要がある、売れやすい時期と言えます。
また、売れやすい土地の立地条件も特段大きな変化はなく、安定した状況です。
2-1.伊丹市で取引された土地のここ半年の売却(販売)価格相場推移
【表 ここ半年の土地の売却(販売)価格相場推移(単位:万円/月)】
ここ半年の売却(販売)価格相場の推移について月単位のグラフで整理しました。半年前に比べて価格は横這い、先月比で約20.6%上昇しています。
11月、12月は比較的面積が狭くて㎡単価の高い土地が売れていましたが、1~3月では反対に、広くて㎡単価の安い土地が売れました。その結果、平均売却価格に差がついて相場が細かく乱高下しています。
つまり、土地の値段が安くなったり高くなったりしているのではなく、立地・条件、価格が異なる様々なタイプの土地が売れているという事を示しています。
因みに、4月は、1月~3月に比べて㎡単価が少し高めの物件が売れました。
このことから、どのような土地でも一定の需要があることが分かります。
2-2.伊丹市で売れる土地の立地・条件の動向
伊丹市のデータから売れ筋の土地の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、動向の推移をまとめました。
年間を通して200㎡近い広い土地の取引が多く、前の半年に比べてもここ半年は面積の広い土地の取引が多い傾向です。
特に4月は、阪急伊丹駅、阪神新伊丹駅周辺の100㎡以上~200㎡以下の土地に需要がありました。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
11.1分 | 13.1分 | -1.98分 |
広さ (平均) |
182.55㎡ | 174.37㎡ | 8.18㎡(4.69%) |
最寄駅 | 伊丹(阪急)/新伊丹 | 伊丹(阪急)/新伊丹 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3.伊丹市の土地売却相場・動向の解説と予測
ここでは、4月の土地売却相場・動向を解説し、更に、それに基づいて今後の動きについて予測します。
3-1.4月の土地売却相場・動向の解説
以下3つのポイントを軸に、4月の土地売却相場・動向について解説します。
- 先月比で取引件数は約9%下降、売却価格は約16.9%上昇。
- 「100㎡以上/3,000万円付近」の物件取引が活発です。
- 行基町の物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1-1.成約件数・売却価格
成約件数は約9%下降、物件当たりの平均売却価格は約16.9%上昇しています。
成約件数はほぼ横這いですが、㎡単価がこれまでよりも高めの物件が取引された結果、平均売却価格が上昇しています。
㎡単価が少し上がってもしっかり売れているという点をみて、「売り時」と私たちは判断しています。
また伊丹市は、大阪都市部に至近ながら「昆陽池公園」に代表される緑地も多い等、恵まれた居住環境を誇り、近年では子育て支援に力を入れて「待機児童数0」を5年連続で達成する等、定住者の86%が「住みやすい」と答える人気の地域です。
それもあって、最近では子育て層・若年層の流入も増加する等して宅地需要が継続的にあるので、長期的に見ても相場は堅調に推移すると考えられます。
また、市内での移動に「自転車」や「バス」を使う住民の割合が非常に多い地域として知られていて、結果、「駅徒歩20分」といった他地域では敬遠されがちな物件でも、需要があるケースが多いです。
このことから、伊丹市は宅地需要が継続的にあると予測されますので、「売り時」と判断しています。
3-1-2.取引された土地の立地・条件の解説
弊社が把握している、4月に伊丹市内で取引された土地の立地・条件を分析すると、100~200㎡程度で3,000万円以内の土地が人気でした。駅徒歩は短い方が高値は付きやすいですが、基本的に自動車・バス利用が多いため、「自動車が出しやすい」「バス停が近い」というメリットがあれば相場には大きく影響しない傾向です。
最寄り駅 | |
---|---|
伊丹駅周辺 | 3件 |
新伊丹駅周辺 | 3件 |
土地面積 | |
---|---|
100㎡未満 | 1件 |
100㎡以上 | 5件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分未満 | 3件 |
10分圏内 | 3件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 5件 |
~4,000万円 | 1件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 1件 |
~6ヵ月 | 5件 |
3-1-3.伊丹市で土地をお探しのお客様の事例
伊丹市で土地をお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,500万円まで |
---|---|
地域 | 行基町 |
土地面積 | 120㎡ |
土地の状態 | 更地 |
駅徒歩 | 伊丹駅13分圏内 |
お客様情報:現在ご実家にお住まいの方が、ご結婚を機に新築用の土地をお探しです。土地の向きは問いませんが、前面道路が広いほうが望ましいです。条件によっては古家付きの土地でも構わないということです。
元々伊丹市はバス・自転車利用者が多い街で、「駅徒歩圏内」の立地条件が持つ付加価値はそこまで注目されていませんでしたが、ここ最近はJR伊丹駅の利用者増を背景に、伊丹駅徒歩圏内の宅地が人気・価格共に高まっています。
今後その傾向が波及して、「駅近」と言える距離ではなくても、JR伊丹駅に行き易い地域であれば多少の価格上昇があるかもしれません。
3-2.これからの推移の予測
詳細解説
- 街自体の価値、子育て支援策が高く評価されており、相場を継続的に下支えすると思われます。
- 駅から多少遠くても、伊丹駅からバス利用ができる土地の需要は続くでしょう。
- 阪急伊丹駅を最寄とする場所では、90㎡程度の狭めの土地の引き合いもあります。
- 北河原の地価が上昇中です。今まで市内の他の場所と比べて環境が劣るとしてあまり注目されていませんでしたが、近年伊丹駅まで15分未満で行けることに加え、イオンモールも徒歩圏にある利便性が見直されています。
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。