【2023年10月】豊中市 土地売却相場・動向レポート
2023年10月更新版の、豊中市の土地売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.豊中市 9月の売却相場・動向の概要
豊中市における、9月度の土地売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年9月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場(仲介) | 3,234万円 |
売却相場(買取) | 2,264万円 |
価格動向 | 約3.5%下降(前月比) |
売りやすい立地・条件 | 駅徒歩15分圏内で150㎡以下の土地 |
2.豊中市 ここ半年の売却相場推移と9月の売却相場の分析
豊中市の土地売却(価格)相場・動向について、ここ半年間の推考分析と、9月の売却(価格)相場分析をしました。
結論、取引される土地面積や駅近等の条件により価格は多少変動していますが、大きな値崩れなく安定的に推移しているため「売り時」と判断できます。
2-1.豊中市で取引された土地のここ半年の売却(価格)価格相場推移の分析
ここ半年の売却(販売)価格相場・㎡単価の推移について月単位のグラフで整理しました。
9月は半年前に比べて価格が約6.5%下降、前月比で約3.5%下降しています。
下降の理由としては、「面積が狭い」土地を中心に取引された事が主な要因です。
ここ半年間で見ると売却価格は横ばいの状態を保っており、様々な条件の土地に一定の引き合いがあるため「売り時」といえます。
月ごとの相場動向変化の要因は以下になります
(2023年4月~9月の平均値を基準としています)
【直近半年間の売却価格より上昇】4月、6月、8月
4月:駅近で、取引件数が多かった
6月:駅から近い土地や人気エリアでの取引が多かった
8月:面積が広かった
【直近半年間の売却価格より下落】5月、7月、9月
5月:面積は広かったが、駅から距離があった
7月:面積が狭かった
9月:面積がやや狭かった
ここ半年間の傾向としては「多少狭くても、駅近の土地」に人気が集まっています。
しかし駅近ではない土地の場合は「広めの土地」にニーズがあります。
さらに、ファミリー層から人気の豊中市は、「学校」や「公園」「バス停」などの公共施設周辺だと売れやすいです。
2-2.豊中市で取引された土地の9月の売却(価格)相場の分析
3ヵ月比で平均売却価格は約3.1%下降しています。
9月と6月の取引価格、㎡単価、土地面積は下記の通りです。
比較軸 | 9月 | 6月 | 差 |
---|---|---|---|
売却価格 | 3,234万円 | 3,340万円 | -106万円 |
㎡単価 | 22.63万円 | 24.46万円 | -1.83万円(7.4%減) |
土地面積 | 142.93㎡ | 136.53㎡ | 6.4㎡(4.6%増) |
6月も9月も3,000万円台前半の価格帯で取引が行われました。
基本的には横ばいです。
詳細に比較すると、土地面積に違いがあります。
9月は「面積が広い土地」が多く取引されました。売却価格が6月を下回っている理由としては、㎡単価が下がったことが影響しています。
・「土地面積が広く」なった理由
豊中市はファミリー層からの支持が厚く、子育て環境としてもゆとりのある土地需要が一定数あるため。
・「㎡単価が安く」なった理由
豊中市の土地需要の高さによる地価の上昇や全国的な建築費の高騰により、「駅から少し距離はある」が比較的安い土地を求める人が多かったため。
豊中市では面積の広い土地にだけニーズがあるのではなく、通勤・通学の利便性から駅近であることも人気条件の一つです。
3.豊中市 売りやすい土地の立地・条件の推移分析と9月の動向を解説
ここでは、豊中市で取引された土地の立地・条件について分析し、ここ1年間の動向の推移と9月の動向について解説します。
豊中市で売りやすい土地の立地・条件のポイントは以下の3つです。
- 売りやすい立地・条件は、駅徒歩分数・広さに大きな変化がないものの、半年前と比べて立地範囲がやや狭まりました。現在は、豊中/服部天神駅から徒歩15分圏内で145㎡程度の土地が売れています。
- 9月は「豊中駅周辺/150㎡以下/駅徒歩15分圏内」の物件が比較的多めに取引されました。
- 庄内幸町で135㎡以上の土地をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.豊中市で売りやすい土地の立地・条件の推移分析
豊中市のデータから売れ筋の土地の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、ここ1年間の動向の推移を分かりやすくまとめました。
駅徒歩・広さに大きな変化がないものの、最寄駅が「豊中/庄内/千里中央」エリアから「豊中/服部天神」エリアとやや立地条件の範囲が狭まった傾向にあります。
立地・条件 | ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
11.8分 | 12.2分 | -0.34分 |
広さ (平均) |
146.33㎡ | 145.27㎡ | 1.06㎡(0.7%増) |
最寄駅 | 豊中/服部天神 | 豊中/庄内/千里中央 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3-2.豊中市で9月に取引された土地の立地・条件の動向を解説
次により詳細なデータを解説します。
9月は取引件数が5件でした。
売却価格が4,000万円以下で面積は150㎡以下、売却期間としては6ヵ月以内が多数で、活発な取引が行われています。
距離は駅から徒歩15分以内で、豊中駅や千里中央駅付近が売れていました。
豊中市はファミリー層からの支持が高く、それに伴ったマイホーム需要を踏まえると、学校が近い、遊び場が豊富等の利点があれば、多少駅から遠くても売りやすくなる可能性もあります。
最寄り駅 | |
---|---|
豊中駅周辺 | 2件 |
服部天神駅周辺 | 1件 |
千里中央駅周辺 | 2件 |
土地面積 | |
---|---|
~100㎡ | 2件 |
~150㎡ | 2件 |
~200㎡ | 1件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 2件 |
15分圏内 | 2件 |
20分圏内 | 1件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 1件 |
~4,000万円 | 3件 |
4,000万円以上 | 0件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 2件 |
~6ヵ月 | 3件 |
3-3.豊中市で土地をお探しのお客様の事例
豊中市で土地をお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,600万円まで |
---|---|
地域 | 庄内幸町 |
土地面積 | 135㎡程度 |
土地の状態 | 更地 |
駅徒歩 | 庄内駅徒歩20分圏内 |
お客様情報:阪急宝塚線「庄内」駅より、徒歩20分圏内でお探しです。配属により豊中市へ引っ越しすることになり、今後は異動もないということで、これを機にマイホームを検討されています。2歳のお子様がおひとりいて、135㎡程度の土地をご希望です。
庄内駅は目の前にコンビニや23時まで営業をしているスーパー「イズミヤ 庄内店」があり、仕事が遅くなった時にも便利です。
さらに元々犯罪件数が少なく、治安は良好です。加えて駅前に「豊中南警察署庄内交番」があります。
徒歩7分の位置には「豊中南警察署」もあるので、夜道も比較的安心して歩くことができます。
豊中市は「地域子育て支援センター」等の子育て環境整備に力をいれています。
その結果、現在ファミリー層の転入率が超過状態です。
さらなる豊中市全域での子育て相談窓口や保育施設の設置予定等を踏まえると、需要は一層高くなり地価が上昇することを見込んでいます。
4.豊中市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- ここ半年間の動向をみると、駅近くの土地に需要が集まっており、人気の駅は豊中、服部天神、庄内駅です。駅から距離のある土地は「広さ」があると売れやすいです。
- 現在人気なのは、豊中駅や服部天神駅周辺ですが、ファミリー世帯に人気の地域は上新田、東豊中エリア、定住している外国人人口が高い地域は刀根山、曽根エリアです。よって、今後それらの地域や付近の駅に人気が集まる可能性が高いと判断しています。
- ファミリー層からの人気だけでなく、外国人人口も10年前より約1,800人増加しています。「多文化共生のまちづくり」を意識した取り組みも進められているため、さらなる需要増加、土地価格の上昇が期待できます。
参照:豊中市役所人権政策課|豊中市多文化共生に関するアンケート調査報告書
参照:公益財団法人とよなか国際交流協会|コロナ禍による外国人への影響ととよなか国際交流協会の取組
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。