【2023年5月】豊中市 マンション売却相場・動向レポート

2023年5月更新版の、豊中市のマンション売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.豊中市 マンション売却相場・動向 概要
豊中市における、4月度のマンション売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年4月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場 (仲介) |
3,200万円 |
売却相場 (買取) |
2,240万円 |
価格動向 | 約2.0%下降 |
取引件数 | 54件 |
売れやすい特徴 | 駅徒歩10分圏内の3LDK |
2.豊中市 マンション売却価格相場・動向の推移 概要
豊中市のマンション売却価格相場・動向の全体感の推移を掴みやすい様に、わかりやすく表にまとめました。
結論、平均的な価格のものから少し高額な物件まで幅広い取引があり、様々なタイプの物件に引き合いがあって売り易いという意味で、売り時と言えます。
また売れやすいマンションの立地条件も特段大きな変化はなく、安定した状況です。
2-1.豊中市で取引されたマンションのここ半年の売却(販売)価格相場推移
【表 ここ半年のマンションの売却(販売)価格相場推移(単位:万円/月)】
- 仲介 3,200万円で売れました
- 買取 2,240万円で売れました
ここ半年の売却(販売)価格相場の推移について月単位のグラフで整理しました。半年前に比べて価格が約4.6%下降、先月比で約2.0%下降しています。
若干の下降がありますが、誤差程度なので気にする必要はありません。
豊中市では、概ね㎡単価が約44.4万円程度のマンションを中心に取引されていますが、11月、12月、1月にはそれを上回る㎡単価のマンションが多く売れたので、平均売却価格が押し上がりグラフが上に振れています。特に12月は築年数が浅くて広い、ここ半年で㎡単価が最も高い物件が取引されたので、売却価格相場がここ半年の最高値になっています。
一方で、2月、3月、4月は売却価格相場が大きく下落している様に見えますが、それは、他の月に比べて「㎡単価が低く、築年数が古い物件」や「専有面積が狭い物件」が多く取引されたためです。
このグラフからは読み取れませんが、取引された物件数は微増傾向を示しており、この下落は市況の落ち込みを示すものではなく逆に「様々なタイプの物件が売れている」という事を示していると考えられます。
2-2.豊中市で売れるマンションの立地・条件の動向
豊中市のデータから売れ筋のマンションの立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、動向の推移をまとめました。
広さ・価格ともに若干変動があるものの、状況に特に大きな変化はないと言えます。
特に4月は、3,000万円台で駅徒歩15分圏内にある3LDKのマンションに需要がありました。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
10.0分 | 11.7分 | -1.65分 |
広さ (平均) |
75.29㎡ | 75.23㎡ | 0.06㎡(0.1%) |
最寄駅 | 千里中央/桃山台 | 千里中央/桃山台 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3.豊中市のマンション売却相場・動向の解説と予測
ここでは、4月のマンション売却相場・動向を解説し、更に、それに基づいて今後の動きについて予測します。
3-1.4月のマンション売却相場・動向の解説
- 先月比で成約件数は約5.6%下降、取引価格は約2.0%下降しています。
- 「千里中央/3LDK/駅徒歩15分圏内」の物件取引が活発です。
- 少路駅周辺で物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1-1.成約件数・売却価格
先月比で成約件数は約5.6%、平均取引価格は約2.0%、共に下降しています。
先述の通り、4月は「専有面積の狭い物件」が多く取引されたため3月と比較すると売却価格相場がやや下落していますが、誤差程度なので気にする必要はありません。
豊中市は交通アクセスの良さなどが評価され、令和2年国勢調査では大阪府内で人口第4位にランクインしています。
そしてここ20年近くにわたって、単身・2人世帯向けマンション・アパートの新築・建て替えと、それらの物件への子供のいない20歳~40歳代前半の若年層の転入による人口増加が続いており、ここしばらくずっとマンション需要が強い状況が続いてきました。
更に最近は、行政が「子育て支援策」の強化を打ち出したことでファミリー層のマンション需要も強くなってきています。例えば、特に千里中央駅周辺は、商業施設や病院の充実、自然に囲まれた環境が働き世帯・子育て世帯からの人気が高く、「3LDK以上の物件」の取引が多く行われています。
以上のことから、豊中市では単身・2世帯向けマンションの需要が根強く継続しているばかりではなく3LDK以上の物件にも需要が発生しており、値崩れなく幅広いタイプの物件が売却し易い環境である事から「売り時」と判断しています。
今は堅調でも更に先の将来を考えると、全国的な人口減等の影響で売却価格相場が下がる可能性もある事から、利用せずに「保有」しているだけの状況の方は「売却」も慎重に検討してみてください。
参照:【2023年4月】豊中市 マンション売却相場・動向レポート
令和2年国勢調査 結果の公表(大阪府)
3-1-2.取引されたマンションの立地・条件の解説
弊社が把握している、豊中市内で取引されたマンションの立地・条件を分析すると、特に千里中央駅・桃山台駅を最寄りとする80㎡程度の3LDKで、価格帯は手ごろな2,000~3,500万円以下、駅徒歩は10~15分圏内に位置する物件が人気でした。
また、3月と4月の50㎡以下の物件取引件数を比較すると、3月は54件中11件、4月は51件中20件と「専有面積の狭い物件」の取引が多くなっています。
これが4月の売却価格相場下落の原因とみています。
さらに「専有面積の狭い物件」の内訳を細かく調べると、「2,000万円以下の物件」が人気を集め、㎡単価や価格、専有面積は前年比でやや下落傾向にありますが、ここ半年間の平均値から大きな変動はなく相場は堅調に推移していると考えられます。「5,000万円以上の高額物件」も取引されており、安価な物件ばかりが売れている訳ではありません。
売却期間も特に3ヵ月以内が多く、取引が活発に行われていることがわかります。
最寄り駅 | |
---|---|
千里中央駅周辺 | 20件 |
桃山台 | 13件 |
少路 | 8件 |
豊中 | 5件 |
庄内 | 4件 |
服部天神 | 3件 |
岡町 | 1件 |
間取り | |
---|---|
2LDK | 8件 |
3LDK | 32件 |
3DK | 2件 |
4LDK | 12件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 21件 |
15分圏内 | 25件 |
15分圏外 | 8件 |
専有面積 | |
---|---|
~50㎡ | 20件 |
~75㎡ | 27件 |
~100㎡ | 4件 |
100㎡~ | 3件 |
売却価格 | |
---|---|
~2,000万円 | 24件 |
~3,000万円 | 14件 |
~4,000万円 | 10件 |
5,000万円以上 | 6件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 42件 |
~6ヵ月 | 11件 |
~12ヵ月 | 1件 |
3-2-3.豊中市でマンションをお探しのお客様の事例
豊中市でマンションをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 4,200万円まで |
---|---|
築年 | 20年未満 |
地域 | 少路 |
間取り | 3LDK |
駅徒歩 | 少路駅徒歩7分圏内 |
お客様情報:希望エリアは大阪モノレール「少路」駅より徒歩7分以内でお探しです。築年数は20年以内、3LDKの間取りを希望です。
少路駅周辺は、豊中ロマンチック街道を中心にスーパーや商業施設が充実し、教育施設も多くあります。緑豊かな環境があり、ファミリー層に人気です。
少路駅から隣の千里中央駅を利用すると、梅田エリアなど大阪の中心部にも便利にアクセスできます。利便性の高さも評価されています。千里中央駅は「2022年の住みたい街(駅)ランキング関西版」で第7位に選ばれるなど、当社のマンション取引でも人気のある駅です。
千里中央駅周辺では、マンションの平均㎡単価が約40~46万円で取引されることが多いですが、少路駅周辺では約38~43万円とやや抑えられる傾向があります。
そのため、ファミリー層をはじめとする、価格を抑えながら利便性の良い物件を求める方々が多く、この傾向は当面続くと予想されます。
3-2.これからの推移の予測
詳細解説
- 豊中市内では75㎡以下のマンションの需要が取引の半数を占めるほど人気が高い一方、100㎡以上のマンションも取引がされており、様々なタイプの物件が取引されいて、その傾向は続くと考えています。
- 豊中市内のマンションは主に北部寄りのエリアの取引が多いです。特に千里中央駅周辺、桃山台駅周辺のマンションは、主にファミリー層から注目されています。利便性のよさからも、この人気は未だ継続すると考えられます。
- 豊中市では市外に出る通勤・通学者が人口全体の35.2%を占めているため、駅徒歩10分圏内の物件が人気ですが、千里中央駅周辺では駅徒歩15分、桃山台駅周辺では駅徒歩20分圏内の物件でも取引が見込まれます。
- 3,000万円台以下の物件の取引件数が多いですが、5,000万円以上の物件も取引されています。駅徒歩10分圏内など、条件が揃えば高値での取引も見込まれます。
- 豊中市では築24年のマンションが2,678万円で取引された実績があります。築年数が経っていても2,500万円以上で売れるマンションも多くあり、今後もこの傾向は続くと考えられます。
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。