【2023年5月】尼崎市 一戸建て(空き家)売却相場・動向レポート
2023年5月更新版の、尼崎市の一戸建て(空き家)売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.尼崎市 一戸建て売却相場・動向 概要
尼崎市における、4月度の一戸建て売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年4月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場 (仲介) |
2,688万円 |
売却相場 (買取) |
1,882万円 |
価格動向 | 約11.0%上昇 |
取引件数 | 16件 |
売れやすい特徴 | 駅徒歩15分圏内で100㎡以下 |
2.尼崎市 一戸建て売却価格相場・動向の推移 概要
尼崎市の一戸建て売却価格相場・動向の全体感の推移を掴みやすい様に、わかりやすく表にまとめました。
結論、先月、先々月よりも比較的価格の高い物件でも売れている傾向にあるので、今は多少高い物件でも売れる時期と言えるでしょう。
また売れやすい一戸建ての立地条件も特段大きな変化はなく、安定した状況です。
2-1.尼崎市で取引された一戸建てのここ半年の売却(販売)価格相場推移
ここ半年の売却(販売)価格相場の推移について月単位のグラフで整理しました。半年前に比べて価格が約25%上昇、先月比で約11%上昇しています。
1月に面積の広い物件の売買が相次いだため、一時的に平均売却価格が上がっていましたが、2.3月はそれより小ぶりで築25~35年程度の古い物件の取引がメインだったので、下降していました。
4月に入ると、㎡単価が少し高い、築20年未満の物件が取引の中心となったので売却相場が上がっています。
1年を通じて最も価格が低いのが11月でしたので、そこと比べるとかなり相場が上昇しているように見えますが、長い目線で見ると、上がっているのではなく堅調に推移しているという言い方が正確です。
2-2.尼崎市で売れる一戸建ての立地・条件の動向
尼崎市のデータから売れ筋の一戸建ての立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、動向の推移をまとめました。
若干変動があるものの、状況に特に大きな変化はないと言えます。
特に4月は、駅徒歩15分圏内で100㎡以下の一戸建てに需要がありました。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
13.1分 | 12.8分 | 0.28分 |
広さ (平均) |
97.72㎡ | 103.75㎡ | -6.03㎡(-5.8%) |
最寄駅 | 園田/立花 | 武庫之荘/立花 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3.尼崎市の一戸建て売却相場・動向の解説と予測
ここでは、4月の一戸建て売却相場・動向を解説し、更に、それに基づいて今後の動きについて予測します。
3-1.4月の一戸建て売却相場・動向の解説
以下3つのポイントを軸に、4月の一戸建て売却相場・動向について解説します。
- 先月比で成約件数は横ばい、売却価格は約11.0%上昇。
- 「武庫之荘駅周辺/3LDK/3,000万円以下」の物件取引が活発です。
- 武庫町の物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1-1.成約件数・売却価格
成約件数は横這いで、先月に比べて平均売却価格は約11.0%上昇しました。
先述したように、2月・3月は築25~35年の比較的古い物件が取引の中心になっていたのに比べ、4月は築年数20年未満の㎡単価が少し高めの物件が多く扱われたことが、売却価格の上昇に繋がったと考えられます。
ここ最近の再開発によるブランド力向上で、積極的に尼崎に住みたいという方が根強く存在しているので、多少高くても良い物件であれば買いたいという意欲の高い買い主が市況を活性化しているようです。
一方で成約件数は、2月に落ち込んだことを除けば半年間ほとんど一定であり、安定して需要があると言えるでしょう。
これらのことから、尼崎市には一戸建ての需要が根強く継続的にあると言えるので、売りやすく、高値売却の可能性もあることから「売り時」と判断しています。
3-1-2.取引された一戸建ての立地・条件の解説
弊社が把握している、尼崎市内で取引された一戸建ての立地・条件を分析すると、特に武庫之荘駅を最寄りとする80~100㎡の3LDKで、比較的手ごろな3,000万円以下の、駅徒歩15分圏内に位置する物件が人気でした。
尼崎市は交通アクセスの便利さが大きな魅力を持つ街なので、駅徒歩は15分圏内が望まれる傾向です。
最寄り駅 | |
---|---|
武庫之荘駅周辺 | 8件 |
園田駅周辺 | 2件 |
立花駅周辺 | 3件 |
塚口駅周辺 | 3件 |
間取り | |
---|---|
3LDK以下 | 10件 |
4LDK | 5件 |
5LDK以上 | 1件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 5件 |
15分圏内 | 8件 |
15分圏外 | 3件 |
建物面積 | |
---|---|
80㎡未満 | 8件 |
80㎡以上 | 8件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 13件 |
~4,000万円 | 2件 |
5,000万円以上 | 1件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 4件 |
~6ヵ月 | 8件 |
~12ヵ月 | 2件 |
3-1-3.尼崎市で一戸建てをお探しのお客様の事例
尼崎市で一戸建てをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 2,500万円程度 |
---|---|
築年 | 30年以内 |
地域 | 武庫町 |
間取り | 4LDK以上 |
駅徒歩 | 武庫川駅15分圏内 |
お客様情報:現在別居されているご両親との同居のため、一戸建てをお探しです。
阪神沿線が通勤に都合がよく、ご希望の地域は武庫町です。
尼崎市はご存じの通りブランド力の向上により、ここ数年20歳代を中心とした若い世代の転入が多く、人気の町となりました。今後もこの傾向は続く見込みです。
阪神沿線の一戸建てはJR沿線のそれより安く購入できるというイメージがあります。そのため、阪神沿線で割安な物件を探す若い層が常に一定数おり、築古・狭小でも、価格と立地によっては短期間で売却できる可能性があります。
3-2.これからの推移の予測
詳細解説
- 武庫之荘駅と立花駅周辺は人気のエリアなので、今後しばらくは、多少条件(駅徒歩圏外・築古 等)が悪くても、売却できる可能性が高いです。
- 1,000万円以下の戸建てと3,000万円台の戸建ての取引は、引き続き強い引き合いが続くでしょう。
- 武庫之荘地区は尼崎市内の他の地区と比べて30~40代の子育て世代が多いため、駅徒歩が遠くても公園が近いなどの利点があれば高値がつく可能性があります。
- 立花・園田駅は30~50㎡など狭い土地もよく売れています。近年狭小住宅は若者を中心に一定の人気があり、尼崎市は再開発により好調にイメージアップがされていることから、今後も若い世代の流入はあると見込まれるので、この傾向は続くでしょう。
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。