【2023年5月】尼崎市 土地売却相場・動向レポート
2023年5月更新版の、尼崎市の土地売却相場の最新動向ついてまとめたページです。
1.尼崎市 土地売却相場・動向 概要
尼崎市における、4月度の土地売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年4月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場 (仲介) |
3,950万円 |
売却相場 (買取) |
2,765万円 |
価格動向 | 約8.8%上昇 |
売れやすい特徴 | 尼崎駅周辺の3,000万円以下 |
2.尼崎市 土地売却価格相場・動向の推移 概要
尼崎市の土地売却価格相場・動向の全体感の推移を掴みやすい様に、わかりやすく表にまとめました。
価格は2月ごろに一度落ち込みましたが、現在は2ヵ月連続で上昇して比較的高めの水準に回復し、需要がしっかりある売りやすい時期になって来ています。
また、立地条件を見ると一戸建て向けの小さな土地が活発に取引されています。
2-1.尼崎市で取引された土地のここ半年の売却(販売)価格相場推移
ここ半年の売却(販売)価格相場の推移について月単位のグラフで整理しました。半年前に比べて売却価格が約2.6%上昇、先月比で約8.8%上昇しています。
11月~1月までは㎡単価が26万円前後、面積150~160㎡の土地取引が中心でしたが、2月には㎡単価が25万円を切り、面積も140㎡程度と小さくなったことから一件当たりの取引金額が縮小し、結果的に売却相場が落ち込んでいます。
ですが、3月になって、面積は130㎡程度と小さめなものの㎡単価が30万円に近い土地が取引されだしたことで相場が回復、4月も同様の傾向が続いています。
このことから、現在は坪単価の高い人気のあるエリアが売りに出されていて、高めの価格でも買い手がつきやすい傾向にあることがうかがえます。
2-2.尼崎市で売れる土地の立地・条件の動向
尼崎市のデータから売れ筋の土地の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、動向の推移をまとめました。
若干変動があるものの、状況に特に大きな変化はないと言えます。
特に4月は、尼崎駅周辺の3,000万円以下の土地に需要がありました。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
12.8分 | 13.2分 | -0.41分 |
広さ (平均) |
141.6㎡ | 142.27㎡ | -0.67㎡(-0.47%) |
最寄駅 | 立花/武庫之荘 | 武庫之荘/園田 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3.尼崎市の土地売却相場・動向の解説と予測
ここでは、4月の土地売却相場・動向を解説し、更に、それに基づいて今後の動きについて予測します。
3-1.4月の土地売却相場・動向の解説
以下3つのポイントを軸に、4月の土地売却相場・動向について解説します。
- 先月比で成約件数はほぼ横ばい、売却価格は約8.8%上昇。
- 「尼崎駅周辺/100㎡以内/駅徒歩15分圏内」の土地取引が活発です。
- 富松町、塚口町で物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1-1.成約件数・売却価格
成約件数はほぼ横ばい、物件当たりの平均売却価格は約8.8%上昇しています。
需要が底堅いので、比較的価格の高い土地もしっかり成約してきています。駅近であれば多少値が高くても、引き合いは一定あると考えてよいでしょう。
需要が底堅くあるという点を見て、「売り時」と私たちは判断しています。
特に武庫之荘人気が続いている他、2022年冬に大型商業施設SOCOLA塚口が建設された塚口駅、駅前が整備された出屋敷などは坪単価が高くなっていますので、その近辺に土地をお持ちであれば、査定だけでもなさることをおすすめします。
3-1-2.取引された土地の立地・条件の解説
弊社が把握している、尼崎市内で取引された土地の立地・条件を分析すると、「尼崎駅」を最寄りとする100㎡以内で3,000万円以下、駅徒歩15分圏内の物件が人気でした。短い期間で買い手が見つかることも多く、活発な取引がうかがえます。
なお、駅徒歩30分程度でも相場で売れている例は見受けられるものの、やはり高く売れやすいのは20分程度までの印象です。
最寄り駅 | |
---|---|
尼崎駅周辺 | 4件 |
武庫之荘駅周辺 | 2件 |
大物 | 1件 |
土地面積 | |
---|---|
~100㎡ | 5件 |
100㎡~200㎡ | 1件 |
200㎡以上 | 1件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 2件 |
15分圏内 | 3件 |
15分圏外 | 2件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 5件 |
~4,000万円 | 1件 |
~5,000万円 | 1件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 4件 |
~6ヵ月 | 3件 |
3-1-3.尼崎市で土地をお探しのお客様の事例
尼崎市で土地をお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,300万程度 |
---|---|
地域 | 富松町、塚口町 |
土地面積 | 120㎡ |
土地の状態 | 更地 |
駅徒歩 | 塚口駅徒歩15分圏内 |
お客様情報:現在尼富松町の借家にお住まいですが、家が古くなり、マイホーム建築をお考えのお客様です。広さ120㎡前後、間口が広い土地がご希望です。
塚口駅は大規模な再開発によって尼崎市全体のイメージアップの先駆けとなり、「穴場だと思う駅ランキング2022関西版」で第3位を博しました。
尼崎市自体「本当に住みやすい街ランキング2018年」で1位をとったこともあって、全体的に20歳代を中心とする若年層の転入が多いのですが、塚口駅は駅からの交通アクセスの良さに加え、開発が進んでどんどん住みやすくなっているため、上記と同じような条件で土地を探しているお客様は多数いらっしゃいます。
そのため、塚口駅が最寄でなくても、例えば富松町などその近辺の駅であれば、駅からの徒歩分数が長くても価格を低めに設定して売り出すなどすることで迅速な売却が出来るかもしれません。
3-2.これからの推移の予測
詳細解説
- 再開発により住みやすさが増してブランド力が向上しているので、尼崎駅や塚口駅周辺の土地は、このまま高い人気が継続するでしょう。
- 一戸建て用で3,000万円以下の土地は売れ行きが良く、この傾向が続くと考えられます。
- JR東海道本線の立花駅と、大物、尼崎センタープール前、武庫川など阪神沿線の駅を中心に、小さな一戸建て向けの30~50㎡の狭い土地も売れています。
- 2022年、武庫之荘と西宮北口の間、武庫川付近に新駅設置が決定したことから、今後周辺の坪単価が大きく上昇する可能性があります。なお、設置は遅くとも10年以内が目安とされています。
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※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。