【2023年7月】伊丹市 一戸建て(空き家)売却相場・動向レポート
2023年7月更新版の、伊丹市の一戸建て売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.伊丹市 6月の売却相場・動向の概要
伊丹市における、6月度の一戸建て(空き家)売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年6月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売り時です |
売却相場 (仲介) |
2,124万円 |
売却相場 (買取) |
1,487万円 |
価格動向 | 約29.8%下降 |
取引件数 | 7件 |
売りやすい立地・条件 | 駅徒歩15分圏内の3LDK |
2.伊丹市 ここ半年の売却相場推移と6月の売却相場の分析
伊丹市の一戸建て(空き家)売却(価格)相場・動向の全体感の推移を分析してみました。
結論、平均的な価格のものから少し高額な物件まで幅広い取引があり、様々なタイプの物件に引き合いがあって売り易いという意味で、売り時と言えます。
2-1.伊丹市で取引された一戸建て(空き家)のここ半年の売却(価格)相場推移の分析
ここ半年の売却(価格)相場の推移について月単位のグラフで整理しました。
6月は半年前に比べて価格が約41.2%下降、先月比で約29.8%下降しています。
グラフ全体を通してみると1月と比べて6月の売却価格が大きく下落しているように見ますが、1月がたまたま平均より高かっただけで、6月の相場はここ1年間の平均値程度の価格ですので、特に相場が下落した訳ではありません。
詳しく述べると、伊丹市の一戸建てはここ半年間平均的に土地面積は約99㎡、建物面積は約93㎡を中心に取引されています。
1月は、「築年数が浅い、一件当たりの売却価格が比較的高額な物件」を中心に取引が行われたため、この半年で最もグラフが上に振れています。
2月、3月は「土地面積は半年間の平均値よりも狭く、建物面積が半年間の平均値よりも広い物件」が多く取引されました。1月と比べて土地面積が狭くなったことが影響し、大きくグラフが下に振れました。
4月、5月は「一件当たりの売却価格が比較的高額な物件」が多く取引されたため、徐々に売却価格が回復しています。
一方、6月は「築年数が古く、土地面積・建物面積ともに半年間の平均値よりも狭い物件」が多く取引されたため、ここ半年間で一番グラフが下に振れました。
このグラフからは読み取れませんが、6月の取引件数はここ半年間の平均取引件数と同じ水準で取引されており、取引市場は活況です。従って現在は「幅広い価格帯の物件が売れている」状況であると考えられます。
2-2.伊丹市で取引された一戸建て(空き家)の6月の売却(価格)相場の分析
先月比で平均売却価格は約29.8%下降しています。
6月と5月の売却価格、㎡単価、専有面積、築年数は下記の通りです。
比較軸 | 6月 | 5月 |
---|---|---|
売却価格 | 2,124万円 | 3,028万円 |
土地面積 | 89.71㎡ | 109.19㎡ |
建物面積 | 91.04㎡ | 94.76㎡ |
築年数 | 28.11年 | 17.02年 |
6月と5月を比較すると、土地面積と築年数に特徴があります。
先述の通り、6月は「築年数が古く、土地面積・建物面積ともに半年間の平均値よりも狭い物件」が多く取引されており、5月と比べて売却価格が約29.8%下降しました。
伊丹市では毎月、物件の価値の上下ではなく、売れる一戸建てのタイプが少しづつ違う事が要因で相場が上下しています。
これは、幅広い立地・条件の一戸建てが取引されている(つまり売れる可能性がある)という事を示しています。
最後に、6月までの相場の動きと伊丹市の人口動態等のマクロ要件も併せて解析すると、現在伊丹市の一戸建ては「売り時」と判断できます。
短期的に見ると平均的な価格のものから少し高額な物件まで幅広い取引があって様々なタイプの物件に引き合いがある状況が続いており、また長期的に見ても豊中市の人気は底堅く、ファミリー向けの一戸建ての需要が根強く継続する見込みです。
従って現時点では、どんな物件にも一定の需要があり、値引きせずともしっかり売れるので「売り時」と判断しています。
実際に、3LDK以上の物件や築25年を超える古い物件も売れています。
3.伊丹市 売りやすい一戸建て(空き家)の立地・条件の推移分析と6月の動向を解説
ここでは、伊丹市で取引された一戸建て(空き家)の立地・条件について分析し、ここ1年間の動向の推移と6月の動向について解説します。
伊丹市で売りやすい一戸建ての立地・条件のポイントは以下の3つです。
- 売りやすい立地・条件に大きな変化はなく、伊丹(阪急)/稲野駅徒歩15分圏内で95㎡程度の一戸建てが売れています。
- 6月は「阪急伊丹駅周辺/3LDK以下/駅徒歩15分圏内」の物件が比較的多めに取引されました。
- 行基町で4LDKの物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.伊丹市で売りやすい一戸建て(空き家)の立地・条件の推移の分析
伊丹市のデータから売れ筋の一戸建て(空き家)の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、ここ1年間の動向の推移を分析しました。
若干変動があるものの、売りやすい一戸建ての立地・条件に特に大きな変化はないと言えます。
ここ半年では、伊丹(阪急)/稲野駅徒歩15分圏内で95㎡程度の一戸建てが売れています。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
12.2分 | 13.9分 | -1.77分 |
広さ (平均) |
93.1㎡ | 99.5㎡ | -6.4㎡(-6.4%) |
最寄駅 | 伊丹(阪急)/稲野 | 伊丹(阪急)/新伊丹 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3-2.伊丹市で6月に取引された一戸建て(空き家)の立地・条件の動向を解説
弊社が把握している、伊丹市内で6月に取引された一戸建て(空き家)7件の立地・条件を分析すると、「伊丹駅」を最寄りとする100㎡程度で3,000万円以内の価格帯が人気でした。
駅徒歩は短い方が高値が付きやすいですが、伊丹市は基本的に自動車・バス利用の住人が多いため、駅から遠い物件であっても「自動車が出しやすい」「バス停が近い」というメリットがあれば価格は大きく下がらない傾向です。
売却にかかる期間も特に3ヵ月以内が多く、取引が活発に行われていることがわかります。
最寄り駅 | |
---|---|
阪急伊丹駅周辺 | 3件 |
新伊丹駅周辺 | 2件 |
北伊丹駅周辺 | 1件 |
中山寺周辺 | 1件 |
間取り | |
---|---|
3LDK以下 | 4件 |
4LDK以上 | 3件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 2件 |
15分圏内 | 4件 |
15分圏外 | 1件 |
建物面積 | |
---|---|
~80㎡ | 3件 |
~100㎡ | 3件 |
100㎡以上 | 1件 |
売却価格 | |
---|---|
~2,000万円 | 2件 |
~3,000万円 | 4件 |
~4,000万円 | 1件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月以内 | 4件 |
~6ヵ月以内 | 3件 |
3-3.伊丹市で一戸建て(空き家)をお探しのお客様の事例
伊丹市で中古一戸建てをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,500万円まで |
---|---|
築年 | 25年以内 |
地域 | 行基町 |
間取り | 3LDK |
駅徒歩 | 阪急伊丹駅徒歩15分圏内 |
お客様情報:県外から一戸建てへの住み替えを考えているお客様です。「阪急伊丹駅」から駅徒歩15分圏内の物件をお探しです。
阪急伊丹駅から徒歩10分圏内にある行基町エリアは、教育施設「伊丹市立伊丹高等学校」や病院施設、郵便局、コンビニなどが徒歩圏内にあり、生活がしやすいことから評価されています。
令和5年7月1日時点の地価公示では、令和4年の㎡単価23万円を1.7%上回る㎡単価23.4万円になるなど、土地価格の上昇からも人気が垣間見えるエリアです。
伊丹市内で、ここ1年間に取引された一戸建ての平均築年数は約20.7年を記録しており、築年数25年以内の物件であれば立地・条件・予算に応じて買い手がつきやすい傾向にあります。
4.伊丹市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- 街自体の価値、子育て支援策が高く評価されており、相場を継続的に下支えすると思われます。
- 駅から多少遠くても、伊丹駅からバス利用ができる一戸建ての需要は続くでしょう。
- 阪急伊丹駅を最寄とする場所では、90㎡程度の一戸建ての引き合いもあります。
- 築25年以内の物件であれば買い手がつきやすい傾向です。
- 北河原の地価が上昇中です。今まで市内の他の場所と比べて環境が劣るとしてあまり注目されていませんでしたが、近年伊丹駅まで15分未満で行けることに加え、イオンモールも徒歩圏にある利便性が見直されています。
- 稲野駅、御願塚などは比較的購入を希望する人が多く、注目されやすいと考えられます。
関連記事
※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。