【2023年10月】伊丹市 土地売却相場・動向レポート

2-1.伊丹市で取引された土地のここ半年の売却（価格）相場推移の分析

ここ半年の売却（価格）相場・㎡単価の推移について月単位のグラフで整理しました。

グラフで半年間の値動きをみると2,400万円前後で推移しており、取引される「土地の広さ」や「㎡単価」などによって毎月の平均価格が異ります。

9月の売却価格は微増し、先月比で約2.5%上昇とほぼ横ばいです。
具体的には、9月は4月〜9月の平均値よりも「面積が広い」ものの「㎡単価が安い」土地が中心に取引された結果、取引価格そのものには大きな変化が出ませんでした。

月ごとの相場動向変化の要因は以下になります

（2023年4月～9月の平均値を基準としています）
【直近半年間の売却価格より上昇】4月、7月、9月
4月：駅近で、面積が広かった
7月：駅近だった
9月：面積が広かった

【直近半年間の売却価格より下落】5月、6月、8月
5月：駅から距離があった
6月：駅から距離があり、面積が狭かった
8月：面積が狭かった

都心への通勤・通学需要が高い伊丹市において、駅近の土地は多くの需要があり高く売却できる可能性が高いです。
一方で、この半年間の傾向をみると郊外の「比較的安い」土地も多く取引されており、駅近でなくても「公園」や「閑静な住宅街」等の住環境の良さに価値を感じて求める方も多くなってきています。

伊丹市への人気が高まり続けている結果、少し条件の悪い安価な土地から立地の良い高額な土地まで安定的な需要があり、売れやすい状況が続いているため「売り時」と言えます。

2-2.伊丹市で取引された土地の9月の売却（価格）相場の分析

3ヵ月比で平均売却価格は約10.6％上昇しています。

9月と6月の売却価格、㎡単価、土地面積は下記の通りです。

9月は6月と比較して「㎡単価は変わらず、面積が広い」土地が多く取引されたため、売却価格は上昇しました。

・面積が広くなった理由
伊丹市はファミリー層からの支持が高く、多少価格が高くなっても、子育て等を考えて広い土地を求めていることが要因と考えられます。

しかし、狭い土地が求められていないということではありません。郊外や駅周辺など立地により求められる土地の広さは異なるため、様々なタイプの土地に需要があります。

3-1.伊丹市で売りやすい土地の立地・条件の推移分析

伊丹市のデータから売れ筋の土地の立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、1年間の動向の推移を分かりやすくまとめました。

ここ半年は、その前半年から継続して一戸建て向けの土地取引が活発です。

基本的に取引される土地の最寄り駅に変化はなく、土地の広さにも大きな変化はありません。
ただし、最寄り駅からの時間がやや短縮されたことから、全域で需要が高い伊丹市でもここ半年は伊丹駅・新伊丹駅により近い土地が取引されたことがわかります。

参照：国土交通省 土地総合情報システム
参照：レインズ

3-2.伊丹市で9月に取引された土地の立地・条件の動向を解説

次により詳細なデータを解説します。

9月は取引価格が3,000万円以内の、土地面積が250㎡以下、駅から15分圏内の土地に需要が集まり、6ヵ月以内には売却が完了しています。

多く取引されているのは駅から200㎡以下の徒歩15分圏内の土地です。しかし、伊丹市は世帯数が増加傾向で単身世帯からファミリー層まで幅広く転入してきており、世帯タイプ毎に土地の広さに対する需要が異なるため、100㎡以下や200㎡以上など、様々な広さの土地が売れやすい状況が続いてます。

3-3.伊丹市で土地をお探しのお客様の事例

伊丹市で土地をお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。

4.伊丹市　これからの売却相場・動向の予測

詳細解説

• 伊丹市は子育て支援に力を入れており、ファミリー層からの支持は高い状態が続くと予測できます
• 阪急伊丹駅と新伊丹駅周辺の土地需要は相変わらず高く、「中心市街地活性化計画」などから今後もその傾向が続くと見込んでいます。
• 市営バスが伊丹市全域をほぼカバーしているため、駅近だけでなく郊外の土地も需要があります。
  
  参照：伊丹市役所総務部総務室総務課｜推計人口 令和5年（2023年）
  参照：伊丹市役所空港・にぎわい課｜伊丹市中心市街地活性化基本計画